Juliaの世界

BDA3の1.12 Exercisesの3を解く。 本文はBayesian Data Analysis。 解答参考はSolutions to some exercises from Bayesian Data Analysis

  1. Probability calculation for genetics

目の色を決定する遺伝子Xxがある。xxであれば、青い目となり、それ以外の組み合わせでは茶色の目となる。 xX、Xxをヘテロ接合という。xを持つ確率はpである。 よってxxを持つ可能性はp2p^2、ヘテロ接合している確率は2p(1p)2p(1-p)、XXである確率は(1p)2(1-p)^2である。

ヘテロ接合である確率

両親が茶色の目を持ち、自身も茶色の目を持つ子供がヘテロ結合である確率はどうなるか? 出したい確率はp(子供がヘテロ接合|両親が茶色の目, 子供が茶色の目)である。 A=子供がヘテロ接合, B=両親が茶色の目, C=子供が茶色の目とすると、 ベイズの定理より

p(AB,C)=p(B,CA)p(A)p(B,C) p(A|B, C) =\frac{p(B, C|A)p(A)}{p(B, C)}

p(B, C|A)は子供がヘテロ接合の時、子供と両親の目が茶色である確率である。 両親の遺伝子としては(XX, XX)、(XX, ヘテロ接合)、(ヘテロ接合, ヘテロ接合)の3パターンがある。 (XX, XX)の確率は(1p)4(1-p)^4、(XX, ヘテロ接合)の確率は2(1p)22p(1p)2(1-p)^2 2p(1-p)、(ヘテロ接合, ヘテロ接合)の確率は(2p(1p))2(2p(1-p))^2である。 それぞれのp(A)は0,12,(12)220, \frac{1}{2}, (\frac{1}{2})^2\cdot 2である。 よって

p(B,CA)p(A)=(1p)40+2(1p)22p(1p)12+(2p(1p))2(12)22=2p(1p)3+2p2(1p)2 p(B, C|A)p(A)=(1-p)^4 0+2(1-p)^2 2p(1-p)\frac{1}{2}+(2p(1-p))^2(\frac{1}{2})^2\cdot 2 \\ =2p(1-p)^3+2p^2(1-p)^2

p(B,C)は子供がヘテロ接合であるという条件がないので、XXの場合も考える。

p(B,C)=(1p)4+2(1p)22p(1p)+(2p(1p))234=(1p)4+4p(1p)3+3p2(1p)2 p(B,C)=(1-p)^4+2(1-p)^2 2p(1-p)+(2p(1-p))^2\frac{3}{4} \\ =(1-p)^4+4p(1-p)^3+3p^2(1-p)^2

(1),(2),(3)式から

p(AB,C)=2p(1p)3+2p2(1p)2(1p)4+4p(1p)3+3p2(1p)2=2p1+2p p(A|B, C)=\frac{2p(1-p)^3+2p^2(1-p)^2}{(1-p)^4+4p(1-p)^3+3p^2(1-p)^2} \\ =\frac{2p}{1+2p}

となる。