Juliaの世界

BDA3の1.12 Exercisesの5を解く。 本文はBayesian Data Analysis。 解答参考はSolutions to some exercises from Bayesian Data Analysis

  1. Probability assignment

ある選挙に対し、2人の候補がいる。投票数が同数になる可能性はどの程度あるか?

(a) 雑な推定

yをA候補が獲得する投票数、nを総投票数とする。 2人の候補に関する事前情報は何もないので、Aが獲得する票は0.1から0.9の割合の中に入るとする。 もし、nが奇数であれば同数になることはない。

Pr(y=n2n)=0 Pr(y=\frac{n}{2}|n)=0

nが偶数であれば、

Pr(y=n2n)=1(0.90.1)1n Pr(y=\frac{n}{2}|n)=\frac{1}{(0.9-0.1)}\frac{1}{n}

である。 nが偶数になる確率は1/2とすると、Pr(y=n2n)=11.6n=58nPr(y=\frac{n}{2}|n)=\frac{1}{1.6n}=\frac{5}{8n}である。 総投票数を20万(n=200000)とすると

5//8//200000
1//320000

アメリカ議員選挙

アメリカの選挙区は435である。全ての区の総投票数を20万とする。全ての区で同数にならない確率は

(11320000)435 (1-\frac{1}{320000})^{435}

である。少なくとも1つの区で同数になる確率は

1(11320000)435 1-(1-\frac{1}{320000})^{435}
1-(1-1/320000)^435
0.0013584535894667349

0.136%である。

(b) 追加情報を加味した推定

1900年から1992年の間に20,597の選挙が行われ、49の選挙が100票差だった。 この観測値を利用して同票になる確率を推定する。 A候補がy票であればB候補にはn-y票入っている。 その差y-(n-y)が100以下である確率は49/20597である。

Pr(1002yn100)=4920597 Pr(-100≤2y-n≤100)=\frac{49}{20597}

-100から100の間のどの値となるかは等確率であるとする。 よって、2y-n=0→y=n/2(同票)になる確率は1/201である。 2つの確率を考慮して、

Pr(y=n/2)=12014920597 Pr(y=n/2)=\frac{1}{201}\frac{49}{20597}
1//201*49//20597
49//4139997

である。 少なくとも1つの区で同数になる確率は

1-(1-1/201*49/20597)^435
0.005135353678035415

0.514%である。